
良い職人になりたい!
職人としてのゴールとは日銭稼ぎとは縁遠い・・・。僕が思うことの一つに自分の仕事の着地点をしっかりと定めると言うことにあります。技術は勿論お客さんからもらうお金のこともそうです。他人からやれ安いからもっともらったほうが良いとか、高いから安くしろとか言われても自分の仕事のゴールがしっかり見えている人はその覚悟にゆらぎはありません。僕には僕の金額があるからコレで良いんだ。と言い切るのみです。 僕が丁稚奉公時代に小売店でリペアをやっていて、どうしてもうまくいかない修理があったのです。で当時の僕が慕ってた先輩リペアマン(ビルダー)に何処がだめなのか聞くと、なんと全て工程の工数が全然足りていなかったのです。要は42.195KMを10KMで終わらせ金メダルを取ろうとしていた「小僧の考え」がそこにはありました。その助言を元に僕は何日か徹夜してやっとのことで終わらせた決死のリペアは、勿論今見てもいい仕事ではないかと思います。 定価の決まった仕事を「もっと手を抜いていいから安くやってよ。使えてばいいから。」という人、それを受けるリペアマンが少なからず居ます。しかもホ

少しづつ変化しつつある楽器事情~個人売買での購入ポイント
ブログも3回目になりました。最初飛ばしすぎると後で苦しむので抑えめで、メインはInstagramとfackbookとTwitterで行きたいと思います(笑)。さて、27年も楽器業界にいると、良い時代も悪い時代もあるもので、音楽業界とリンクしている我々の業界も非常に厳しい状況ではあります。弊社も一時期は新品商品を開発したり輸入品を卸したりしていた時期も少なからずありましたが、今はパーツ卸し/販売以外はリペアーを中心に成り立っている状況です。紙媒体が減り海外も日本も国境無く情報ソースがオープンになった今は中間商売が成り立たないということもあると思います。 これは弊社にとって決して悪いことではありません。弊社にとってはというか、僕にとっては自分が今何をやっているかが重要だから、今はリペアーを頑張る!そして自分と従業員がほそぼそ暮らしていければそれが良いと思っています。 さて前置きが長くなりましたが、皆さんは楽器をどうやって買っているのか。大手リサイクルショップは勿論、ヤフオク!や個人売買、海外オークションで購入されるケースも多くなってきていると思います

新シーズン!リペアショップ選びについて
さて4月になりました。桜はピークを過ぎて葉桜、新社会人や新入生の季節でこちらも初々しい気持ちになります。しかし今年は花粉の酷いこと・・・。これで花粉がなかったら最高なんだけどなー。 今日は修理に出す際のリペア屋選びのコツを皆さんにお伝えしようかと思います。これは全国津々浦々、全てのギターリペアショップにおいて言えることなので、もし弊社に縁のないと思う方も参考にしてみて下さい。 手軽さの面から自宅からの距離や価格で選ぶと言う人が多いようですがどうでしょうか。私達の仕事は資格が無いので例えば全くの素人が「ハイ僕、プロリペアマンです!」って言えちゃう業界なんです。ここで注意しなくちゃいけないのが、こうやって開業したプロ一年生も、メーカーや工場を経てプロリペアマンとして20年以上やってきているベテランも、ウェブ上の情報からは同じように見えているという点なんですね。ホームページだけを見るとウェブ知識の乏しい僕らのようなオジサン世代は帰って手薄なのかもしれませんね。ではどうやって選んだら良いのでしょうか・・・。 家から近いと頼りになる? 例えば歯医者さん。歯