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車とギター 〜 趣味の世界


先日のことです。弊社にいらっしゃる多くのお客様にある共通点を見つけたのでした。それは弊社にいらっしゃる交通手段として、(もちろんど田舎の弊社はバスか車でいらしていただくしか無いのですが・・・。)車の車種が欧州車の趣味性の強いものやかっこいいバイクに乗っていらっしゃる方が非常に多いのです。世代の共通性もあるとは思いますが、特にBMWやVWの率が非常に高いことに気づきました。僕も生意気ながらそれらの車種が大好きで、過去に乗っていたことが有りました。

車とギター

80年代を駆け抜けてきたおじさん世代では「車&バイク/ギター」を同時にこよなく愛する人も多いと思います。そしてその2つには多くの共通点があります。すべて女性の前でかっこ良くなるマストアイテムだと若いときは思っていましたが、実際は女性はそんなところは見ていません(笑)でもおじさんになるとふと気づくのです・・・「あ~俺はこういうものの世界観が好きなんだな。」と。女性にモテたいのではなくて、そのものが大好きなのだと。ブラウン管に映るヒーローが愛用していたスーパーカーやヴィンテージギター・・・虜になっているのはなんと自分自身であった。

<事あるごとに増えるギターを疎ましく思う妻は世界共通かも(笑) >

僕は物欲というのは幸福度だと思っています。その幸福度というのはそれを買おうと思い~下調べから機種選び~個体選びのストーリーを経て、購入時にマックスとなります。マックスが多少持続する場合があるし、消沈する場合がある。それが商品力=クオリティーだと思います。

車やギターというのは乗ったり弾いたり、そこから先のストーリーがあります。ともに歩み、段々とやれて行く存在です。弾いていて「いいギターだな」や乗っていて「いい車だな」と思うのには腕はあまり関係なくそのものを愛する気持ちなのだと思います。まあ、上手いほうが良さもっと味わえますが。

もっと愛するように

新車がいい/新品ギターがいいと思っている人が居ます。しかし、僕はあんまり魅力を感じません。個人的には両方ともにヴィンテージ思考が強いと思います。もちろん普段の脚にするにはある程度の信頼性が必要ですが・・・使うには故障は困ります。しかし、そういうリスクを伴ってもヴィンテージ品が好きで、とてつもなく美しいもの・・・自分にとってかけがえのないものに感じます。

買ってからの話。眺めたりしているだけでいい人は動かなくても良いのですが、使って楽しむ人がほとんどですよね。故障のない出来れば完璧なものに仕上げたい場合、レストア修理専門業者に依頼するのですが、私たちのようなショップは言ってみれば形のない「完璧にサービスだけ」を提供する業者です。反対に販売業者はいわばハードを販売しそこに対して利益を載せていますので「完璧にサービスだけ」の提供者と異なります。「完璧にサービスだけ」の提供者である修理業者は時に目に見えないものをサービスしています。車を速く走らせたり、ギターの音を良くしたり、見た目では判断のつかないものです。よくわかっている人には何を施したらどう良くなるかお客様が経験上よくわかっているのですが、わからない人に説明をして理解してもらうのも我々のサービスです。

プロであるということ・・・もしも理念が全く異なり、あまりにも逆説的なものを唱えてくるお客様は時々いらっしゃいますが、少々頑固ですがそういう人は他をあたってもらったほうが良いと思います。考えが全く違うというのは実際良い仕事には繋がりません。若いときに受けた仕事は変なことを頼んでくるお客様だな~と思っても仕上がっていくと同時にこういう世界観も有りだななど自分の成長の糧になります。しかしそれは丁稚奉公時代の話です。我々百戦錬磨のプロはそのものの歴史や相性の良いパーツなどをそれこそよく知っています。それは何十年もそのことばかり考えて苦労してきた財産です。それを否定され突飛なことを頼んでくる方のお力には残念ながらなれません。逆に難しいことでも、お客様が本当にものを理解していて私の腕を信じ仕事をさせて貰う場合は私たちの本気をお見せできると思います。いくら苦労しても必ずやり遂げる自信はあります。

<普段遣いの車にチューンしていくというのは浪費なのだろうか>

趣味がいつもまにか本気に

レーシングドライバーやプロギタリストにならずとも、愛機を自分の理想の形に仕上げたいと思うには度合いにかかわらず一生懸命取り組むと思います。が、何らかの原因でストップしてしまうとそこにストレスを感じます。それが本気な証拠です。

もしお金の問題がなければ、施工側が本当のプロなら完璧に仕上げることができると思います。しかし、職人のやることで好き嫌いもあるとは思います。今はネットの発達で仕事の施工例が多く見られるようになりました。あなたがもし本気なら、地域の近い遠いに限らず施工例を多く持つプロに相談したほうが理想に近い仕上がりになると思います。

もちろんギターのことであれば私達に投げていただければ、きっと形が見えてくると自負しています(笑)。

程よい付き合い方

僕らのような本気で趣味をやりたいと思う偏った人が、僕も大好きです。しかし度を超すと趣味ではなくなってしまいますが、ある意味それでも良いのかと思います。要はそれらがあって自分がるというアイデンティティーが保っていれば良いかと。しかし、沢山買い足すのではなく一つに愛情を注ぐほうが満足度は高いと思います。たくさん買うというのは・・・それはコレクションです。コレクションとしての満足度は今回とはまた別のものです。結果コレクションが多くなってしまうとコンディションに目が行き届かなくなりますし、実際使うものは数本に固定されてきます。当然よく使うものはメンテが必要になりますので、多くても少なくても結局は使える一つが大事だったりします。

みなさんが内容の濃い一台を味わえるように、リペアショップの一員として(ギターのことであれば)お力になれれば・・・と町田の片田舎から思います。若かりし日からの思いを大事にライフワークを楽しみたいですね!


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